目白ヨシノ治療院

目白ヨシノ治療院は新宿区下落、目白駅から徒歩3分、マニュアルメディシンを用いたマッサージ、手技治療,リハビリの専門治療院です。病院では特に問題のなかったつらい症状、日常生活で困る痛み、肩こりや腰痛、首の痛み、またはよく分からない目の奥の痛みや頭痛など機能障害に関する問題の治療を行っています。

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01日

松ぼっくり通信 2018年 1月号 

いかに力を抜くか

スポーツや芸能ばかりでなく、プロフェッショナルと言われる人たちの身ごなしは美しいものです。無駄のない動きができるには筋肉をつけたり、ストレッチをしたり、反復練習をしたりも大切ですが、いかに余計な力を使わずに体を動かせるかがポイントです。散歩でも上手に歩けば楽に速く歩けます。いろいろな手仕事でも、上手な人は力を抜くところを抜いています。力を抜くコツを考えてみます。

1 余計な力を発見する

水を入れたコップを片手で持ち上げて、目の高さまでゆっくりと動かしたとき、くびに力が入っていないかを感じます。わかりにくいときは片方の手でくびをさわりましょう。筋肉に力が入っていたら余計な筋力を使っています。つぎに鏡を見ながらコップを持ち上げていくときに、肩を上げずに腕を水平まで持ち上げることができれば上手にからだを動かせています。すぐに肩が上がる人は、うなじの筋肉を使っています。いろいろな動作で首やうなじの筋肉を余計に使ってしまい、肩が凝りやすい人だと言えるでしょう。

微妙な違いに見えても、余計な力が入っている人は動きが鈍く、疲れやすく、故障する可能性も高くなります。一方、楽に無駄なく動いていれば、疲れも少なく故障もしずらくなります。余計な力を抜くことを覚えることができたなら、スポーツ、習い事や仕事がもっと楽しくなってくるでしょう。

2 筋肉はあったほうが良い

それでは、どうして余計な力が入ってしまうのでしょうか。初めてのこと、慣れないことをするときはだれでも力が入ります。運動会の短距離走のスタートのように、興奮して力が入ることもあります。しかし外来で観察していて最も多いのは筋力不足のケースです。

先ほどのコップの話では、体幹(胸・腹・腰)と肩甲骨周りの筋肉がしっかりしていれば、くびの筋肉に力が入ることはありません。同じように、おしり周りや腹の筋力が不足しているために腰に力が入り、腰痛をおこす人がいます。手関節の腱鞘炎のほんとうの原因は体幹の筋力不足ですし、足首の捻挫を繰り返す人は股関節の筋力が不足している人が多いです。このように細かく診ていくと、骨、関節や筋肉の故障のかくれた原因が筋力不足であるケースはめずらしくありません。

ボディビルダーみたいになる必要はないけれど、運動や仕事を故障知らずで続けることができるくらいの筋力は必要です。そして、本当の肉体労働が珍しくなった現在、多くの人が筋力不足になっています。

3 力を抜く感覚を磨く

今日は何となくはりを感じる、重だるい、こっているなど、何とも言えない不快感はどこから来るのでしょうか?体中くまなく張り巡らされた感覚神経の末端には、さまざまな感覚を感じる受容器があります。筋肉に力が入る感覚も神経が脳に伝えていて、どんなに小さな筋肉の動きも脳は感じ取れる能力があると言えます。はりコリの感覚もこうした神経の働きで感じているのです。

この神経の配線は生まれつきのものであり、一流選手でない私たちにも備わっていますが、実際に活用している人は少ないです。スマホやパソコンを誰でも買うことはできますが、十分に使い切っている人は少ないのと同じです。

そこでこの神経の働きをうまく使う練習法をお教えします。ゆるくしたいところに指先を当てて、体や手足の位置をいろいろと変えながら、一番筋肉の緊張がゆるくなるポジションをみつけます。はじめは大ざっぱに動かし、しだいに微調整しながら一番ゆるむところをみつけます。そのままじっとしていると筋肉がぴくぴくしたりしますがそのままにして、筋肉がゆるい時の感覚を味わいます。くりかえし練習をして、指を筋肉に当てなくてもゆるい感覚がわかるようになればしめたものです。どこかにはりを感じたなら、そこに気持ちを集中し、筋肉がゆるむ姿勢をみつけしばらくじっとしていましょう。これだけでも軽いはりコリは治ってしまうはずです。

4 全身を使う

フィギュアスケートの浅田真央ちゃんや羽生結弦選手の演技を見ると、スケートなどやったことがない人でもすごさがわかります。一流選手の動きはみんなすごい!マネは絶対できないけれど、全身を使って動く姿が美しく見えるのは、私たちが理想的な体の動きを本能的に知っているからだと思います。

小さな子供たちの動きが軽快に見えるのも同じです。とくに教わらなくても、小さいときにはみんな全身を使った動き方をしています。背が伸びるころ、小学校の高学年あたりからこういった軽快さが失われてくる子がいるのはとても残念なことです。やはり外遊びが少ないからなのでしょうか。

しばらく運動から遠ざかった方が運動を再開する場合、まずは歩くことから始めましょう。とくに肩やおしりを動かすことを意識して歩けば全身運動になります。どんなスポーツでも、基本的な動きを反復練習し、体全体を意識します。結果は後からついてくる。そう考えてじっくり取り組んでみてください。

ねりまインクワイアラー 132 人食いバクテリア

世間を騒がす人食いバクテリア。急激な悪化が起き、こじらすと命にかかわることも。原因の多くは溶連菌というどこにでもいる細菌で、しょう紅熱やリウマチ熱の原因として昔から知られています。なぜ「人食い」に変わるのかよくわかっていませんが、傷の痛みが強いときは要注意です。