目白ヨシノ治療院

目白ヨシノ治療院は新宿区下落、目白駅から徒歩3分、マニュアルメディシンを用いたマッサージ、手技治療,リハビリの専門治療院です。病院では特に問題のなかったつらい症状、日常生活で困る痛み、肩こりや腰痛、首の痛み、またはよく分からない目の奥の痛みや頭痛など機能障害に関する問題の治療を行っています。

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12月

松ぼっくり通信 2025年 1月号

運動を「いちから」始めるには

子どものころからひょろっと背は高かったものの、運動がちょっと苦手な子供でした。中年になって運動をはじめ、今は運動をしないと調子が良くないと感じるようになりました。運動を始めようとする方たちへのアドバイスです。

1 いくつになってもおそくはない

いままでまったく運動らしいことをしたことがない人でも、年齢が高くなった人でも、おそすぎることはありません。またほとんどの病気(一部の深刻な病気を除く)があっても運動はできます。

運動をすると、食欲が進み、お通じが良くなり、睡眠が深くなるなどからだにいいことがいっぱいあります。外で運動すれば、太陽の光を浴びたり、新鮮な空気に触れたり、景色の移ろいや草花の変化を楽しむことができ、体だけでなく気持ちもリフレッシュすることができます。歩く・走るなどリズミカルに体を動かすことは脳にいい影響を与えることがわかっています。悩みごとや気分の浮き沈みがあっても、動いているだけで気持ちがアップしていくことはまれではありません。

そして、何よりからだを動かすことは楽しいです。子どものときの跳ねまわっているだけでうきうきした気分になる、あのころの感じをもう一度味わってみませんか。

2 いやなことはやらない

運動嫌いの人の中には、学校に通っているころに運動で嫌な思いをしたことのある人もいると思います。私もなかなか泳げなかったり、逆上がりができなかったりで体育の時間が楽しくない時期がありました。子どもたちで野球をするとき、いつもライトで8番のみそっかすでしたが、走ったり自転車に乗ったりローラースケートをしたりするのは大好きでした。

いまは大人になったので、もう嫌なことをする必要はありません。だから私の場合一人で走ったり、歩いたり、自転車にのったりしています。それで十分楽しいし、だれにも迷惑をかけず、体の調子も整えることができています。

反対に人と集まってやる方が楽しいという人も多いはずです。年齢が高くなってから野球やサッカーを始めたり、スタジオでエアロやダンスをするのが好きな方もいるでしょう。スポーツと名前がつかなくてもからだを動かすこと(スケッチ、写真、バードウォッチング、釣り、パワースポット巡りetc.)ならグッドです。だれもが自分の好みに応じてやりたいことをやればいいのです。

3 人と比べない

人間はもともとおサルの仲間なので、集団生活に適応するように進化してきました。だからどうしても周りと比べて考えがちです。でも自分のために運動をするのですから、ほんとうは比べる必要がないのです。

しかし、他人が気になるのも人情です。私もマラソンを一生けんめいやっていたころは自分の記録を見て(40代の中では上の方?)(あの人より上or下⁈)とか勝手に気をもんでいました。今でも走っていますが、年をとって遅くなってきたことに加え、数年前にけがをしたころからぐっとスピードが落ちたこともあって、人と比べずに走ることそのものを楽しむようにしています。でもまだ記録や順位にこだわる自分もすこし残っているようです。煩悩を含めて自分なのですから、いろいろ考えることもセットで楽しんでいけたらと考えています。

4 始めるにあたってのアドバイス

トライ・アンド・エラーをしよう・・・以前やったことの方が始めやすく続きやすいと言われていますが、まったく新しいことにチャレンジするのも手です。やったら思いのほか楽しいかもしれませんし、そうでないかもしれません。気軽にチャレンジして、合わないと思ったらすぐに撤退するのもOKです。

からだのやわらかさがだいじ・・・何をするにもからだは柔らかい方がいいです。日ごろのストレッチをおすすめします。

栄養に気を配る・・・からだを今まで以上に動かす⇒より骨や筋肉に負担がかかる⇒今までより栄養が必要となります。特にタンパク質・カルシウム・ビタミンの豊富な食事を心がけましょう。サプリや栄養補助食品を摂るのも一手です。

はじめは習おう・・・上手なやり方を教わった方が進みも速く、故障もしづらいです。からだづくりはあせらずに・・・早く上手になろうとしてやり過ぎる、詰め込み過ぎると体を壊してしまうことがあります。からだを動かし始めたころに多い失敗です。運動を続けることで骨・じん帯・筋肉、神経系、心臓など循環器系、肺などの呼吸器系ほか、体中のあらゆる組織が強くなっていきますが、それには時間がかかります。あせりは禁物、体と相談しながらゆっくりと練習してください。

ねりまインクワイアラー 212 伝染性紅斑(リンゴ病)

子どもがかかるとほっぺたが赤くなり発熱するリンゴ病ですが、おとながかかるとほっぺたが赤くならず数か月にわたって全身の関節痛が残ります。コロナ禍で不顕性感染が減ったためなのか、今大流行中です。

松ぼっくり通信 2024年 12月号

骨と筋肉の痛みをみわける

一枚の顔写真を見せられて、まだ会ったことのない人を判断せよと言われたらどうでしょうか?人生経験が増えればある程度の予想はできるかもしれませんが、実際に会ってみたら大ちがいということはめずらしくありません。骨と筋肉の痛みの診わけもこれとよく似ています。

1 神経が通っていない部位は痛まない

鍼灸師さんが使う鍼(はり)はとても細くて、上手に刺せばまったく痛みを感じません。細かく調べていくと皮膚には痛みを感じるところと感じないところがあって痛みを感じないところの方がずっと多いのです。直径0.1-0.2mmしかない鍼を皮膚に刺したとき、その刺激で痛みを感じる神経がほんのわずか(ゼロ~数個)なので痛みを感じにくいのです。 注射の場合は針がもっと太いこと、そして薬剤注入でたくさんの神経が同時に刺激を受けますから痛みを感じるのです。痛みを感じる神経が高い密度で分布しているのは、①皮膚②筋膜③骨膜です。だからすり傷、肉ばなれ、骨折の痛みが強いのです。反対に神経の通っていない部位(とくに軟骨)は相当なダメージを受けても痛みは感じません。え?どうしてといえば、神経の通っていない部位は痛みを感じないからです。

2 レントゲン、MRIですべてがわかるわけではない

医師になりたての頃、レントゲンの読影に苦労して患者さんの診察がおろそかになりがちでした。たしかに画像診断でわかることがいっぱいあります。でもレントゲンやMRIでわからないこともあります。それを挙げてみます。

1.       痛み・・・どんな検査をしても痛みそのものを検出することはできていません。

2.       かたさ・やわらかさ・・・画像診断で関節・筋肉のかたさ・やわらかさはわかりません

3.       熱・冷え・・・画像診断で温度変化はわかりません(特殊な検査法はあります)

4.       むくみ・脱水・・・局所のむくみ・脱水も検出しづらいです

ところがこういった画像診断でわからないことを一気に、安全・安価に検出できる方法があります。それが人間の手(触診)なのです。

3 痛みの出方に着目する

わたしがとくに注意を払っているのは、上の4項目のうち「痛みの出方」と「かたさ・やわらかさ」です。この2項目を整理整頓して意味付けするのにずいぶん時間を使いましたが、最近はだいぶこなれてきました。

手で確認した情報を整理すると、(この人は骨の痛み)(こっちは筋肉の痛み)(これはじん帯性の痛み)と判断できるので、これをもとに本人の生活状況や仕事内容・趣味やスポーツの趣向などを発症の原因と考えることができないか検討していきます。

こうして仕事をしていると、最近では骨性の痛みが増えている印象があります。ちょうど新型コロナ感染症が爆発的に流行したあたり(2020年)から激増し、自分の診たてがまちがっているのでは?と自己疑念がわき上がりました。でも診たてに沿って治療すると確かに良くなるのでまちがいではないはずです。

もしかすると(以前かかっていたお医者さんと診たてがちがう)と感じている方がいるかもしれませんね。整形外科医としてのトレーニングはどこの大学を出ても基本的には同じですから、ちょっとした見方のちがいと思ってください。たとえば「関節軟骨がすり減っていることが痛みの原因だ」と考えるのか「軟骨がすり減ったぶん、そばの骨に無理がかかって痛くなる」と考えるのかのちがいです。でもそれで治療方針が変わることがあります。たとえば、ひざなどの関節痛に痛み止め内服や注射を行わず、ビタミンDやカルシウム剤を処方するケースも多いです。

4 レントゲンも、診察も同じくらいだいじ

レントゲンなどの画像診断と手による触診を組み合わせることが整形外科的診断にベストだと考えていますが、これには多くのお医者さんが賛成してくれると思います。ただし触診の習得が意外に難しいとも感じています。これをなんとか昔のわたしのような初学者に伝えるいい方法がないだろうか?これをテーマに近い将来本が書けるのでは⁈

そのためには、アタマの中身をもっと整理して、誰もが納得する説明をできるようにしたいですね。

ねりまインクワイアラー 211 自転車よ、もう一度

以前、旧東海道(日本橋~京の三条大橋まで)を走ったことがあります。もちろん連続ではなくて、近いところは日帰り、遠いところは1、2泊のこま切れですが、とにかく走りとおしました。

そこで今度は旧中山道!現在、群馬の高崎まで来ました。さあこれからは碓氷峠を越えて信州、そして木曽路!ところがこのあたりから街道と鉄道が離れていき、場所によっては宿がみつからない地域があります。へたをすると峠道で行き倒れになりかねません。そこで自転車を使うことにしました。今、輪行(自転車を電車で運び、現地で組み立てて乗る)の方法を調べています。

子どものころから自転車が好きでした。夢よ、もう一度!来春から再開の予定です。